カルニチンは、エネルギー生産において重要な役割を果たしています。アミノ酸の一種で、脂質をエネルギー源としてエネルギー向上である細胞内のミトコンドリアに供給します。さらにカルニチンは、生産された有害な物質をミトコンドリアの外に運び出して、蓄積するのを防ぐ働きもあります。羊、牛などの赤身肉に多く含まれますが、体内でも合成されています。他にも、魚肉、鶏肉、牛乳といった動物性由来の食物に豊富に含まれています。肉の色が赤い程カルニチンの含有量が高くなるとされます。別称ではビタミンBtとも言われますね。サプリメント摂取による効き目としては、低出生体重の改善、心不全と心臓病の症状および合併症の改善、高甲状腺ホルモンの症状、生殖器のおよび組織の炎症を原因とする男性不妊に有効性があるとされています。安全性に関しては、経口摂取であればほとんどの人に安全のようです。ですが人によっては、悪心・嘔吐・胃もたれ・胸やけ・下痢・ひきつけなどの副作用を引き起こす事があります。尿や汗に魚のようなにおいがするという事もあります。短期間での適切な使用であれば、子どもにも安全であり、推奨量内であれば授乳中でもおおむね安全と言えるでしょう。妊娠中、ひきつけの既往歴がある、甲状腺障害の方はサプリメントの使用は避け、食品からの摂取を心がけてください。